排気口が汚れる本当の原因|外からの汚れではなく、家の中から出ています

外壁やベランダにある、換気の出口。フードのついた四角い金具の中に、細かい網が入っています。

その網が茶色くなっているのを見て、「外の排気ガスや砂ぼこりで汚れたのだろう」と思われる方がほとんどです。ですが、網を目詰まりさせているものの大半は、外から来たものではありません。

外壁の排気口。防虫網が茶色い汚れで目詰まりしている
先日お伺いしたお宅の、トイレの排気口です。網の目がほとんど埋まっています。
目次

排気口は「出口」です。空気は中から外へ流れています

当たり前のようですが、ここが答えです。

換気扇が回っているあいだ、空気はずっと室内から外へ向かって流れています。その空気には、室内で舞っていた細かいものが混ざっています。それが最後に通るのが、この網です。

網は、家の中から出てきたものを受け止める場所になっています。外から入った砂ぼこりもゼロではありませんが、層になって目を埋めているものは、ほとんどが内側から来たものです。

トイレの排気口なら、正体は紙の繊維です

上の写真はトイレの排気口です。この場合、網にたまっているのはトイレットペーパーの繊維とホコリです。

トイレットペーパーは、引き出すたび、切るたびに、目に見えない細かい繊維を空気中に放ちます。その空気を吸い込んでいるのが、真上にある換気扇です。一日に何度も、何年も続きます。

白い紙の繊維がなぜ茶色く見えるのかというと、ホコリと混ざり、湿気を含んで、時間をかけてフェルトのような層になるからです。

そして、網にたまっているということは、その手前のダクトの中も同じ状態だということです。同じお宅のダクトの中を撮ったのが、次の写真です。

トイレの換気ダクト内部。綿のようなホコリが内壁一面についている
同じ排気口の内側。綿のようなものが一面についています。網の汚れは、これが外へ押し出されてきたものです。

網が詰まると、悪循環が始まります

出口が狭くなると、外へ出ていく空気の量が減ります。出ていけなかった分は室内に残り、においが抜けにくくなります。

やっかいなのはここからです。風が弱くなると、ダクトの中にたまったものを外へ押し出す力もなくなります。これまで外へ抜けていた繊維やホコリが、途中に残るようになる。残れば風はさらに弱くなる。この繰り返しで進みます。

「トイレの天井から黒い粉が落ちてくる」というご相談は、この循環がかなり進んだ状態で起きます。たまった量が限界を超え、換気扇の振動で室内側へこぼれてくるためです。

トイレの話だけでは終わらないことがあります

2003年7月以降に建てられた住宅は、24時間換気を前提に設計されています。居室の給気口から入った空気が、廊下を通って、トイレや浴室、洗面所の換気扇から外へ抜けていく。トイレの換気扇は、その出口のひとつを任されていることが多いのです。

ですので、ここが詰まると、影響はトイレの中だけにとどまりません。家の中の空気が動きにくくなり、湿気やにおいが逃げにくくなります。

もうひとつ、外側から見ないと分からないものがあります。逆流防止の弁が外れて、ダクトの中に落ちていることがあります。換気扇を止めているときに外の風やにおい、虫が入ってくるのを防ぐ部品です。室内側から覗いても見えません。

ご自分で確かめる3つの方法

1. 外の排気口に手をかざす

換気扇を回した状態で、外の排気口に手をかざしてください。戸建てなら外壁、マンションならベランダや外廊下側にあります。風をほとんど感じないようなら、室内ではなく出口の側で詰まっています。

2. 網を下から見上げる

フードの下から覗くと、中の網が見えます。網の目が四角く抜けて見えれば問題ありません。目が埋まって面のように見えたら、それが詰まりです。無理に近づかず、スマートフォンのカメラを上に向けて1枚撮れば確認できます。

3. 室内側でティッシュを当てる

換気扇を回し、ティッシュを1枚、吸込口に軽く当ててください。手を離しても張りついたままなら吸い込みは生きています。はらりと落ちるなら、どこかで風が弱くなっています。扉を少し開けた状態でお試しください。

網だけ洗っても、また同じ状態に戻ります

ここが一番お伝えしたいところです。

網はダクトの出口です。出口を洗っても、その奥に残っているものがなくなるわけではありません。換気扇を回せば、奥のものがまた風に乗って出てきて、同じところで止まります。

網は、見えないダクトの中を外から確かめられる、唯一の窓だと考えてください。網が埋まっていたら、中も同じだと思ってほぼ間違いありません。

清掃後の排気口。防虫網の目が開いて白い金属面が見えている
清掃後の網。目が抜けて向こう側が見えます。
清掃後の換気ダクト内部。アルミの地肌が見えている
ダクトの中。アルミの地肌が戻りました。

弊社は、室内側からだけでなく外の排気口の側からも開けて清掃します。出口と通り道の両方を通さないと、吸い込みは戻らないからです。

ご自分でされる場合の注意

  • 2階以上の排気口は触らないでください。脚立の上で、上を向いて、両手を使う作業になります。落下の危険があります
  • 1階で手が届く場合も、ネジが錆びて固まっていることがよくあります。無理に回すと外壁側の下地を傷めます
  • 室内側は、フィルターより奥を開けないでください。天井の中には電気の配線が通っています。メーカーもお手入れの範囲はフィルターまでと案内しています

弊社がお受けしない工事もあります

「排気口の位置を変えたい」「フードを大きいものにしたい」というご相談もいただきます。外壁の開口を新しく空ける工事や、広げる工事はお受けしていません。弊社は清掃を専門としており、建設業許可は保有しておりません。

フードや網が割れている場合の交換は、いまと同じサイズのものに限って対応しています。現地で拝見して、清掃では解決しないと分かった場合は、その場で正直にお伝えします。

料金とご依頼

プラン料金(税込)
換気ダクトフルセット(キッチン・浴室・トイレ・洗面+各換気扇)49,500円
浴室周りお掃除セット(浴室・トイレ・洗面+換気扇)29,700円
浴室・トイレの各ダクト13,200円
浴室・トイレ換気扇6,600円
吸込み口のみのダクト6,600円
お見積もりのための訪問は出張費3,300円(税込)です。

外の排気口の写真を1枚撮って、お問い合わせに添えてください。網の状態を見れば、中がどうなっているかの見当がつきます。

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